アウトドアサウナの電気代はいくら?出力別の試算と月額の目安

アウトドアサウナの購入を検討されている方から、最後に必ず聞かれるのが電気代です。本体価格や設置費用は見積もりで分かりますが、買った後に毎月いくらかかるかは、どこにも書かれていないことが多い。
電気料金は改定されますし、使い方でも変わるので、売る側としては書きにくい数字ではあります。ただ、分からないまま検討を進めるほうが困るはずです。計算の前提をはっきりさせたうえで、目安をお出しします。
結論:1回あたり280〜560円が上限です
当社が取り扱うブロスサウナのヒーターで計算すると、1回の使用(予熱1時間+使用1時間)で、電気代は約280円〜560円です。
ただしこれは最大出力で動き続けた場合の上限です。実際にはサーモスタットで出力が入り切りするため、これより安くなります。
計算の前提
使用時間 予熱1時間+使用1時間=計2時間
出力 最大出力で連続運転したと仮定
ご契約のプランや電力会社によって単価は変わります。検針票に記載された単価に置き換えて計算してください。
まず、必要な出力はサウナ室の「体積」で決まります
電気代の前に、どの出力を選ぶかの話をします。ここを間違えると、電気代の計算そのものが意味を持ちません。
サウナヒーターの出力は、サウナ室の広さではなく体積(m³)で選びます。同じ床面積でも、天井が高ければ温めるべき空気の量が増えるためです。
6kW 適用体積 3〜6m³ 単相200V
9kW 適用体積 9〜13m³ 三相200V
10.5kW・12kW・15kW 大型・商業施設向け 三相200V
出力が足りなければ設定温度まで上がりません。かといって大きすぎれば、電気代も電気工事の費用も無駄にかかります。大は小を兼ねません。
出力別の電気代
4.5kW(2〜4m³・単相200V)
個人宅向けの小型サウナに使われる出力です。
- 1時間あたり 約140円(4.5kW × 31円)
- 1回あたり(2時間) 約280円
6kW(3〜6m³・単相200V)
個人宅で最も選ばれる出力帯です。
- 1時間あたり 約186円(6kW × 31円)
- 1回あたり(2時間) 約372円
9kW(9〜13m³・三相200V)
複数人で入る大きめのサウナ室に対応します。
- 1時間あたり 約279円(9kW × 31円)
- 1回あたり(2時間) 約558円
10.5kW以上の大型機種について
商業施設向けの大型機種は三相200V(動力)での接続になります。
三相200Vは、一般の電灯契約とは料金体系そのものが異なります。基本料金の考え方も電力量料金の単価も違うため、上の計算をそのまま当てはめても実態と合いません。
9kW以上をご検討の場合は、ご契約先の電力会社に動力契約の条件をご確認ください。当社でも設置条件とあわせてご相談をお受けします。
実際はこの金額より安くなります
サーモスタットで出力が入り切りする
サウナヒーターは、設定温度に達すると出力を落とします。その後は温度を保つために入ったり切れたりを繰り返すため、使用中ずっと最大出力で動き続けることはありません。
上の計算は「2時間フルパワーで動かし続けた場合」なので、現実にはこれが上限です。設定温度に達した後の時間が長いほど、実際の電気代は上限から離れていきます。
予熱時間は条件で変わる
予熱1時間というのは目安です。実際には次の条件で変わります。
- 外気温(冬は長く、夏は短い)
- サウナ室の断熱性能
- 設定温度(何度まで上げるか)
- 前回の使用からの経過時間(本体に熱が残っているか)
連続して2回目に入る場合は、予熱がほとんど不要になります。家族で順番に入る、1日に複数回使うといった使い方なら、1回あたりの電気代は大きく下がります。
月あたりではいくらか

使用頻度別の目安です。すべて上限値で計算しています。
4.5kW 約2,230円
6kW 約2,980円
9kW 約4,460円
週1回(月4回)使う場合
4.5kW 約1,120円
6kW 約1,490円
9kW 約2,230円
毎週2回入って月に3,000円前後。サウナ施設に通う場合と比べてみてください。1回1,000円の施設に週2回通えば月8,000円です。
初期費用が別にかかるのは事実ですが、ランニングコストだけを見れば、自宅サウナは割安です。
電気代を左右する4つの要素
断熱性能
最も効くのがここです。熱が逃げる構造だと、設定温度に達するまでに時間がかかり、達した後も出力が頻繁に入り直します。木材の種類、厚み、隙間の有無が、そのまま電気代に反映されます。
外気温
冬は予熱に時間がかかります。同じ使い方でも、夏と冬では電気代が変わります。
設定温度
90℃と80℃では、到達までの時間も維持にかかる電力も変わります。10℃下げるだけでも、積み重なれば差になります。
隙間とドアの開閉
ドアの開閉が多いと、そのたびに熱が逃げて出力が入り直します。木の収縮で隙間ができている場合も同じです。
薪ストーブの場合
薪ストーブを選んだ場合、電気代はかかりません。ただし薪の費用がかかります。
薪のコストは、購入するのか自分で調達するのか、地域、樹種、乾燥状態によって大きく変わります。「1回あたり何円」と一律の目安を出せる性質のものではありませんので、ここでは数字をお出ししません。
薪ストーブには燃料費以外に、薪の保管場所、火をおこして燃え切るまで付き合う時間、灰の処理といった手間がかかります。金額だけでなく、その手間を楽しめるかどうかで選んでください。
忘れられがちな初期費用:電気工事
電気ヒーターを使うには200Vの電源が必要です。一般家庭のコンセントは100Vなので、設置場所まで200Vを引く電気工事が別途発生します。
工事に含まれるのは、電源の引き込みだけではありません。
- 専用の漏電検知付きブレーカーの設置
- D種接地工事(アース)
- 電源ケーブルとアース線(現場でのご用意が必要です)
- 9kW以上の場合は三相200Vの引き込み
工事費用は、分電盤からの距離、配線ルート、ブレーカーの空き状況によって変わります。本体価格とは別に見ておく必要がある費用です。
▶ アウトドアサウナの設置に必要な工事とは
ご自宅の条件で計算します
この記事の数字は、単価31円/kWhで計算した目安です。実際の金額はご契約のプランで変わります。
「うちの場合はいくらになるか」「どの出力を選べばいいか」「200Vは引けるか」といったご相談は、設置場所の条件をうかがったうえで具体的にお答えします。
出力選びは、サウナ室の体積・断熱性能・電気代のバランスで決まります。ご希望のサイズと設置場所をお知らせください。
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